... 知人のYukariさんによる「ウミウシ」に関するコラムです(^^)

#004 私の好きなウミウシ

 前回、好きな部類とか嫌いな部類のウミウシって事をちょこっと書きましたが、今回はそれがどんな形をしているものなのかをご紹介したいと思います。
 ここで言う好きとか嫌いとかは、あくまでの私の主観であって万人に共通するものではありません。完全に好みの問題なので、私が好きなのを嫌いだという方、または私が嫌いなのを好きだという方がいらっしゃいましたらゴメンなさいm(_"_)m 決して悪意はありません(笑)

 それではまず、好きな方からです。

【その1:裸鰓目(らさいもく)・ドーリス亜目・イロウミウシ科】
 この種類はかなり多いんじゃないかと思います。私が今までに出会ったものでも20種類以上になります。伊豆の基本4種と言われるのウミウシもこのイロウミウシ科に分類されていますし、「ウミウシガイドブック2〜伊豆半島の海から〜」を見ても30種以上載っています。ので、比較的簡単に出会えるウミウシだと思います。そして、個人的には「一番ウミウシらしいウミウシだ」と勝手に思っています。
 何故この種類が好きなのかといいますと、触覚や二次鰓もわかりやすくて、動きがある感じがするのでいろいろな角度から写真を撮って楽しめるからですね。
●ミゾレウミウシ(学名:Chromodoris willani) 
 
2002年4月沖縄本島にて撮影
>ウミウシ写真<

 基本的にこの種類のウミウシは、こんな形をしているものが多いです。
 この写真のミゾレウミウシは、右上に見える2本の白いものが触覚、左下の方にまとまって生えて(?)いるが2次鰓、下のほうにベロンと出ているのが尾(び)というそうです。割とシンプルでわかりやすいですよね?(私はそう思います・・・)
 ちなみに、このミゾレウミウシは触覚や二次鰓に白い小さな点々がたくさんあってキラキラしているような感じで、とってもキレイなのですが、沖縄など南の方の海に行くと、簡単に見つける事が出来ます。ちなみにこの写真を撮った時も、見える範囲に6個体もいました。

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●コールマンウミウシ(学名:Chromodoris colemani)
 
2002年4月沖縄本島にて撮影
>ウミウシ写真<

 これは、最初に見付けた時は石のようなものの頂上部分に乗っかっていました。で、しばらく見ているうちに動き出して、あっという間にこんな所まで来ていました。この後どこまで歩いて(?)行ったかは謎です。

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●アンナウミウシ(学名Chromodoris annae)
 
2003年1月フィリピン・セブ・マクタン島にて撮影
>ウミウシ写真<

 これは、砂の上に居たんですが、かなり一生懸命移動していました。なので、普通の体勢だけじゃつまらないので頭(?)を持ち上げたところを狙って撮ってみたのがこれです。


 と、こんな風にいろいろな角度から見てみると楽しいです。ちなみに、この3枚の写真は全て南方の暖かい海で撮影していますが、このイロウミウシ科のウミウシは伊豆の海でも普通に見つける事が出来ますので、探してみてくださいねー。


【その2:裸鰓目(らさいもく)・ミノウミウシ亜目・サキシマミノウミウシ科】
 サキシマミノウミウシ科が好きというよりは、ミノウミウシ亜目全般的に好きです。で、何故このサキシマミノウミウシ科を取り上げたのかというと、単に写真がたくさんあったからで・・・(笑)
●サキシマミノウミウシ(学名:Flabellina bicolor)
 
2001年10月伊豆海洋公園にて撮影
>ウミウシ写真<

 白い体にミノの先端のオレンジ色がとてもきれいなウミウシです。このミノの部分って触ると簡単に取れてしまうらしいです。触らないようにしましょう(笑)。秋頃の伊豆半島ではかなり良く見られると思います。これを撮った時は、そこらじゅうにウヨウヨしている感じでした。この科のでは、サキシマ〜以外にはセスジミノウミウシしか見た事がありません。こちらは、ミノ(?)の先の方がピンク色をしていてとてもキレイです。その他のミノウミウシ亜目では、アオミノウミウシ科のムカデミノウミウシなども伊豆で良く見られます。



【その3:頭楯目(とうじゅんもく)・ウミコチョウ科】
 これは、今までに挙げた2種類と比較すると遥に見られる確率は低いです。そして、この種類は小さいものが大きく1cmに満たないものも多いです。そこが小さい物好きの私にとっては惹かれるポイントだったりしますが(笑)
●ムラサキウミコチョウ(学名:Sagaminopteron orntum)
 
2001年8月川奈にて撮影
>ウミウシ写真<

 これは1.5cm近い大きさだったので比較的大きい方でしょうか。色といい形といいどういうわけか惹かれます・・・。ただ、小さいので写真を撮るのにはかなり苦労します。沖縄でも見た事があるのですが、浅場でうねりがあった場所だった為、片手で付近の石を掴み、さらにそれでも揺れるので、揺れのタイミングを計りながら必死で撮影していたら、その様子を見ていたバディとガイドに大笑いされたというエピソード(?)もあったりします。大きさとは関係ない??まぁ、許してください。。。

 伊豆で見られるのは、これ以外にキイロウミコチョウがいますが、残念ながら私は今のところ出会った事がありません。沖縄(慶良間とか)などに行くと、このウミコチョウ科のウミウシはいろいろな種類が見られるようです。是非見に行ってみたいものです^^;


続く・・


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